空飛ぶメイプルリーフ

海外発券やホテル修行、搭乗記についてのブログ

空飛ぶメイプルリーフについて

 

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空飛ぶメイプルリーフというブログを始めるに当たって、簡単な自己紹介となぜ上の画像がアイルランドか説明します。

プロフィールに載ってるかと思いますが、海外一人旅好きで、ふらっと海外に行ってしまう親不孝な高校生です笑。特にマイルとステータス修行がメインになり始めていますが、世界5大陸22ヶ国訪問済みです。因みに好きな都市はシアトル。

 と簡単な自己紹介はここまでにしておいて、

 

 

 

アイルランドについて。

私が海外一人旅を始めたのは中学2年生の時。シンガポールが初めて一人旅で訪れた国だったのですが、その後東南アジアに限らずヨーロッパや北米に行きました。

2014年まだ中学生だった時アイルランドに行きたいと思い、アブダビ経由でアイルランドの首都であるダブリン空港に到着しました。

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しかし、入国審査において当時14歳だった為、アイルランドの法律では保護者の同伴無しで旅行できるのは16歳以上で、また一部ホテルについては18歳以上でないと宿泊出来ないなどという理由で、アイルランドに入国は出来ませんでした。

成人ならこのまま強制送還となる運命なのですが、EU各国では未成年の人身売買の犯罪が多い為、もれなく私も親に捨てられEUにきた人身売買の被害者ではないかと疑われました。

 

そしてアイルランド政府保健省管轄の人身売買等未成年を保護する施設に入所しました。英語でIreland Social Care Workerと呼びます(記憶では)

 

アイルランド、保護施設での暮らし、対応

保護施設では、ソーシャルケアワーカーと呼ばれる主に女性の方が、身の回りの世話をしてくれました。食事の用意や洗濯といったことも世話の一つです。

しかしながらあくまで身分は人身売買等からの保護ですので、また入国スタンプはもらっていない為施設より外は外出禁止となっていました。とは言っても刑務所等とはかけ離れた、住宅地にある一つの家が施設となっていて、買い物のお供として行くぐらいは許されていました。

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上記の画像がアイルランドにある有名なスーパーで、実際ここによく買い物の手伝いとして行きました。

 

アイルランド脱出への手がかり

施設に保護されたはいいものの、携帯やパソコンなどインターネットにつながるものは全て没収で、持ち込みが許可されたのは服と往路の機内でもらった雑誌1枚のみでした。最終的に保護されたのは1週間ですが、1日でやることと言えば現地テレビを見ること、雑誌を見ることの2つしか無かった為、時間が物凄く長く感じました。

 

保護されてから3日後くらいに現地警察が取り調べという事で、保健省に出向き取り調べを受けました。主に内容『人身売買かどうか』、『親に虐待されているかどうか』、『薬物の売人、運び屋ではないか』です笑

取り調べが終わった後、施設へと帰り帰国までに数ヶ月かかると言われ、半泣きになった事を今でも覚えています。

 

日本大使館の登場

後日、アイルランド保健省で別の取り調べを受け、その際日本大使館へ連絡を取ってもらえないかと通訳さんを経由して頼みました。因みに、その際通訳さんが大使館は英語でEmbassyと教えてくれたことは今でも忘れられず、その言葉のおかげでその後3日程で帰国が出来ました。

 

保健省での取り調べは土曜日で日本大使館は閉館で連絡取ることができないと言われ、その後施設へと帰りましたが、帰国なで数ヶ月と聞いていた私は半泣きで、ソーシャルケアワーカーに日本大使館と電話するよう頼み、翌々日の朝大使館へと電話ができました。

在アイルランド日本国大使館

 

一等書記官の働きかけ

大使館に電話し、事情を説明するとまずはパスポート番号を確認し、日本の親御さんと連絡を取り、書記官を一名派遣すると言われ電話を切りました。

その後、夕方、再度保健省で取り調べをしている最中に、書記官の方が来られ、日本の親の虐待や人身売買ではないこと、一人旅で来たことを説明され、またパスポート申請時に使用した申請用紙のコピー等を保健省の方へ提出され、数分後日本への帰国が許可されました。

 

その後ダブリン空港に行き、翌日のアブダビ経由成田行きの便へアイルランド政府と日本政府の要請という大逸れた形で、チケットを発券していただき帰国便の手配が完了しました。

 

最後に

その後施設へ戻り、荷物の準備等をし翌日の帰国に備え、帰国当日の夕方迎えが施設まで来て、その足でダブリン空港に向かいました。

なおアイルランドへは入国していない為、出国審査等は全てパスですが笑

ダブリンを離れた翌日、無事成田空港へ到着しました。

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  *1

 

この出来事は生涯忘れられないこととなり、それがいい意味でも悪い意味でも現在の旅行好きである自分の性格に影響を及ぼしてると思います。

また二度と同じことが今後起きないようこのような経験をブログに書かせていただきました。

最後に絶対にこのブログを見てることはないと思いますが、アイルランドで対応してくださった一等書記官の方ありがとうございます。大阪府警からの出向で韓国語、英語に堪能とお聞きしていたので、またいつかお会いできたらと思っています。

 

*1:上記の写真は帰国時に整理整頓した際に撮った施設の部屋の写真